ホテルの設営者は、ラスベガスで長くカジノやホテルを営んできた資本家たちです。


「ルクソー」と「エクスキャリバー」は、ラスベガスの名門ホテルの一つ「サーカス・サーカス」と同じ経営者、「トレジャー・アイランド」はやはり「ミラージュ」の経営者が新たなるラスベガス(それは、ラスベガスで編集されたガイドには、ニュー・ディメンジョン=新次元、ニュー・デステニィー目新たな運命、というふたつの標語で語られている)を意識して建設しました。


彼らは、無論、算盤ずくでそれらの大ホテルを手がけたのです。


しかし、彼らの心中にかつての皇帝と同じような都市造営の快感が存在していないと誰が言い切れるでしょうか。


ラスベガスの地元のメディアに登場して自信満々にラスベガスの明日を語る彼らの姿は、まるでシーザーのようであり・・・


そのまま名門ホテルの一つ「シーザース・パレス」の門前で石像(いやFRPのレプリカか)になって並んでもおかしくないほど自信と自己満足に満ちあふれています。

1974年、人生の目的を探すうえで最も重要な出来事が、33歳の誕生日を迎える2週間前に起こりました。


・・・それまでの1年半、私はケータリング会社の管理職として、多忙な日々を過ごしていました。


文字通り、昼夜を分かたぬ仕事でした。


私はほとんど家にいることができず、ふたりの子供をベビーシッターに預けっ放しにしておいたのです。


それが間違いのもとでした。


子供たちは手に負えないほど反抗的になっていたのです。


私はこの年の正月休暇を利用し、気分転換の意味を込めて、友人と1週間ほどニューメキシコ州サンタフェへ旅に出ました。


サンタフェに着いたとたん、私はすっかりこの土地の虜になっていました。


1週間もしないうちに、友人とサンタフェに引っ越そうかと話をしていたくらいです。


そして、カリフォルニアに戻ると、自分の直感を信じ、給料はよいが、忙しすぎる仕事を辞めたのです。


世の中を変えるより、自分の性格を180度変えたいという気持ちのほうが強かったのです。


私は20歳のとき、同じ大学に通っていた学生と結婚しました。


でも最初の3年間は本当につらくて、自分がなんのためにこの世に生まれてきたのかわからなくなっていました。


卒業してエンジニアとなった夫は、会社の同僚をよくうちに連れてきたものです。


夫たちはよく時事問題について話し合っていました。


だから私も彼らと話を合わせるためだけに、大学の図書館で雑誌に目をとおしていたのです。


私はそんな生活に嫌気がさしていました。


離婚して8年目に、ロサンゼルスからサンフランシスコに引っ越しました。


生活は幼いふたりの子供の養育、新しい友人づくり、芸術、パートタイムの仕事を中心に回っていました。


もちろん、そのときは、自分の人生がこれほど変わってしまうとは思いもしませんでした。


何かを変えなくてはいけないと感じてはいましたが、それも暮らしや健康状態をもつとよくしたいといった漠然としたものにすぎなかったのです。


当時、私は32歳でひとり暮らしをしており、ある人に頼まれてビジネス書の執筆を手伝っていました。


・・・しかしいつのまにか、その仕事が私にとって強い束縛となっていたのです。


でも、8月のこの日を境に、私は本来自分の歩むべき道を進む覚悟を決めました。


この決意がなければ、いま、こうして人生の目的といえる仕事にたどり着くことはできなかったでしょう。


学園闘争をはじめ、時代が激動する1963年、私はカリフォルニアにある大学を卒業しました。


引っ込み思案で、孤独で、うつぎみだったせいか、当時の世の中の動きにはまったく関心がありませんでした。


「あなたはある性質をもってこの世に生まれてきた。


そしてその性質は、文字通り、あなたが生まれたとき、神様から与えられた贈り物なのである。


この世に生まれてくるすべての人間には、果たさなくてはならない使命があるのだ。」


・・・ジェームズ・ヒルマン


ある日、私は宙をにらみながら刺々しい声で叫んでいました。


あのとき、叫び声をあげていなければ、いまこうしてこの文章を書いていることもなかったでしょう。


1993年8月、私はアメリカのカリフォルニア州にある、小さなコテージの真ん中に立ちつくしていました。


いまにして思えば、このときの「叫び」は、本来の自分の姿を取り戻し、いまの仕事に生涯を捧げるための転換点だったのです。

シンプルな生活は、それ自体がすばらしい報いであるということに、多くの人が気づいています。


ゆったり、のびのびとし、飾り気のない優雅さに満ちた生き方もありうることを、彼らは知っているのです。


多いほうがよいという考えにとらわれた単調な毎日を変えるためのカウンセリング・コースを開いている、シアトルのニューロードマップ財団の代表者ビッキーは、彼女のコースを受けてうまくいく人は、「自分の必要や欲望、そして願望よりも大きな目的意識」を必ず持っていると述べています。


仕事における目的の感覚というものが、公正で持続可能な世界を形成する鍵である、という考えが広まりつつあります。


フランスの作家、アルベール・カミュは記しています。


「仕事のない人生は堕落する。


しかし、魂のない仕事は人生を息苦しく、死に等しいものにする」。


シンプルなテクノロジーで、生活の質が思いがけなく向上することを指摘する人もいます。

インド、オランダ、ノルウェー、旧西ドイツ、イギリスには、少数ではありますが非消費の哲学を実践しようと努力している人がいます。


この不公正な世の中で公正に生きたい、地球の上をやさしく歩きたい、破壊や喧騒や虚妄に関わりたくないという気持ちに動機づけられているこれらの実践者が目標としているのは、禁欲的な自己否定ではありません。


彼らは彼らなりの幸せを求めているのであり、大量消費によってそれは得られそうにない、と考えているのです。


しかしながら、物質的な満足感から非物質的な満足感への移行は、決して容易なことではありません。


そのためには、内なる欲望を抑えると同時に、消費を促す外からの刺激の波に抵抗する努力が不可欠です。


マハトマ・ガンジーは、質素に生活することの難しさを表明しています。


「最初のころは、なかなかうまくいかなかったことを、告白しなければなりません。


いま、あの闘いの日々を振り返ると、最初はずいぶん苦しかったことが思い出されます。


・・・・しかし、日がたつにつれて、それまで自分のものと考えていた多くのものを捨てなければならないことを知った。


そしてあるとき、それらを放棄することが、積極的な喜びとなった」。


物質主義は、ブッダからモハメッドまで、すべての偉人が否定してきました。


「これらの宗教の創始者は、宇宙の理法や霊的生活の本質、究極の真実については、それぞれ考えが異なっていた。


しかし、彼らはみな、道徳的な戒律については同じ考えを持っていた。


・・・物質的な豊かさを人生の究極の目的とするならば災いが起こるであろうと、彼らは異口同音に説いている」


・・・と歴史家のアーノルド・トインビーは述べています。


キリスト教の聖書も、


「たとえ全世界の富を手に入れても、自分の魂を失い、損じたら、何を得たと言えよう」


・・・と問いかけて、同様の知恵を述べています。


物質的な成功を追い求めない生活は、目新しいものではありません。


社会研究家のデュエイン氏が、1981年に・・・


おそらく楽観的に推定したところ、1000万の成人のアメリカ人が、質素な生活を自発的に「誠心誠意」試みていたといいます。

大きな自動車を見て、それが表現している社会的地位よりも、それがもたらす大気汚染のことを、ほとんどの人がまっ先に考えるようになったときに、環境保護の倫理が生まれるでしょう。


壊れやすい生態系に生きる人類の運命は、最終的には、消費を制限して非物質的な豊かさを見つけるという倫理が定着し、より深い幸福感の源泉を開拓できるか否かにかかっているのかもしれません。


倫理が文化に根ざし、人々の集合的な記憶、経験、知恵となって社会に根ざしたときに、初めて、反社会的な行動を効果的に抑制できるだけの広がりを持ちうるのです。


個人としてできることの出発点は、適度に満ち足りた暮らしを選択すること・・・


「どれだけ所有すれば十分なのか」という問いに自分なりの答えを見つけることです。


ゴールは、個人的な幸福の数ある源泉の一つとして消費を適切な場所に位置づけること、そして地球の財産でまかなうことのできる生活の方法を身につけることです。


このような探求にあたって、重要なインスピレーションを与えてくれるのは、いくつもの時代を超えて伝えられてきた人類の知恵です。

男は「なぜ安いか」を考えます。


安売りの商品は安売り用につくられていることを突き止めます。


次から次へと考えはじめます。


・・・しかしどちらが賢いかといえば、女性のほうが賢いように私には思われます。


そうやって踊らされても、わくわくして楽しんでしまいます。


楽しんで損してもすぐに忘れてしまうことができます。


ストレスがたまらないのは女性のほうで、こういう傾向は人生のあらゆる場面においてはっきりとうかがえます。


要するに女性のほうが自然に生きているのです。


自然に生きていると長生きできるのです。


最近、女性の病気が増えてきているのは、女性も男性のような生き方をする人が増えてきたからで、これからは寿命の男女差は縮まるかもしれません。


・・・しかし女性の基本的な性質は変わりそうもありません。


女性が長生きする理由はもうひとつあります。


受け入れる一方で、女性は出すのがうまいことです。


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