大きな自動車を見て、それが表現している社会的地位よりも、それがもたらす大気汚染のことを、ほとんどの人がまっ先に考えるようになったときに、環境保護の倫理が生まれるでしょう。
壊れやすい生態系に生きる人類の運命は、最終的には、消費を制限して非物質的な豊かさを見つけるという倫理が定着し、より深い幸福感の源泉を開拓できるか否かにかかっているのかもしれません。
倫理が文化に根ざし、人々の集合的な記憶、経験、知恵となって社会に根ざしたときに、初めて、反社会的な行動を効果的に抑制できるだけの広がりを持ちうるのです。
個人としてできることの出発点は、適度に満ち足りた暮らしを選択すること・・・
「どれだけ所有すれば十分なのか」という問いに自分なりの答えを見つけることです。
ゴールは、個人的な幸福の数ある源泉の一つとして消費を適切な場所に位置づけること、そして地球の財産でまかなうことのできる生活の方法を身につけることです。
このような探求にあたって、重要なインスピレーションを与えてくれるのは、いくつもの時代を超えて伝えられてきた人類の知恵です。